名詞はそれ自身の形を変えることで、複数であることを表現します。 大多数の名詞は綴りの上で単数形に -s または -es をつける規則的な複数形を持ちます。 -s か -es かについては、名詞の持つ語尾によって5つの規則があります(表1)。 一部の名詞は固有の複数形を持ち、変化の仕方により5つの型が存在します(表2)。
| 単数形の語尾 | 複数形の語尾 | 例 |
|---|---|---|
| 歯の隙間から 息を漏らす音 | -es | box - boxes / rose - roses / bush - bushes / lunch - lunches / bridge - bridges |
| 有声音 | -s | bed - beds / wave - waves / chain - chains / ring - rings / star - stars / tree - trees / boy - boys |
| 無声音 | -s | rope - ropes / gate - gates / stick - sticks / roof - roofs / death - deaths |
| 子音字+y | y を ie に変えて -s | baby - babies / lady - ladies / fly - flies |
| 子音字+o | -es または -s | hero - heroes / potato - potatoes / photo - photos / piano - pianos / mosquito - mosquito(e)s / tornado - tornado(e)s / volcano - volcano(e)s |
| 変化の仕方 | 例 |
|---|---|
| 語尾を無声音から 有声音に変える | knife - knives / leaf - leaves / wolf - wolves / mouth - mouths /path - paths / house - houses |
| -en を付ける | ox - oxen / child - children |
| 母音を変える | man - men / goose - geese / tooth - teeth / foot - feet / mouse - mice / woman - women |
| 同型 | deer, sheep, Chinese, Japanese, Swiss |
| 外来語の形 | basis - bases / nucleus - nuclei / criterion - criteria / antenna - antenae |
格とは、文中における名詞の文法的立場を示すもので、 主格、所有格、目的格、があります。 主格は文の主題の立場、 所有格は所有を表現する立場、 目的格は動作の対象となる立場です。 主格は日本語で「が(は)」、所有格は「の」、目的格は「に、を」の付く 名詞の立場におおよそ対応します。 ⇒詳細は次項
主格は文の主題、および be動詞 の述語の立場です(例文1、2)。 人称代名詞は主格を表す独自の形を持ちます(例文1、2)。
所有格は所有の意味を表し、日本語の「…の」に相当する働きをします。 所有格は所有の対象となる名詞の直前に置かれます。 人称代名詞は所有格を表す独自の形を持ちます(例文1)。 一般名詞では、名詞の語尾に「 's 」を付けます(例文2)。 (複数形の名詞を所有格にする場合は、「 ' 」のみを語尾に付けます。 但し、mice などの不規則な複数形には単数の場合と同じく mice's のように's を付けます。)
目的格は動詞の対象となる立場です(例文1、2)。 通常は動詞の後になります。 人称代名詞は目的格を表す独自の形を持ちます。
人称代名詞は、人称の区別を示す語です。 人称代名詞は、人称・数・格(および3人称の場合は性)に応じて次の形になります(表1)。
|   | 1人称 | 2人称 | 3人称 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|   | 単数 | 複数 | 単・複同型 | 単数 | 複数 | ||
| 主格 | I | we | you | he | she | it | they |
| 所有格 | my | our | your | his | her | its | their |
| 目的格 | me | us | you | him | her | it | them |
指示代名詞は人や物を指し示したり、 既出の語句や節を指し示す語です。 指示代名詞には、this, these, that, those があります。
所有代名詞は、「…のもの」という所有物を単独に表現する語です。 所有代名詞には、mine(例文1), yours, his, hers, ours, yours, theirs があります。 it に対する所有代名詞は存在しません。 所有代名詞はすべて第三人称として扱います。 指し示す内容により、適宜単数や複数として扱います(例文1、2)。
不定代名詞は、漠然と不特定の人や物を表す語です。 代表的な不定代名詞に、 all(例文1), another(例文2), anybody(例文3), anything(例文4), both(例文5), each other(例文6), either(例文7), everybody(例文8), everyone(例文9), everything(例文10), neither(例文11), nobody(例文12), no one(例文13), none(例文14), nothing(例文15), one(例文16), one another(例文17), other(例文18), same(例文19), somebody(例文20), someone(例文21), something(例文22) があります。
再帰代名詞は、「彼は自分を誉める」のような表現で 「自分を」や「自分に」という意味を表す語です。 再帰代名詞には myself, ourselves, yourself, your selves, himself, herself, itself, themselve があります。 再帰代名詞は、 主語の行為が主語自身に向けられることを表す再帰表現において、 「自分を」、「自分に」という意味を表すだけでだけでなく、 再帰動詞と共に用いられたり、 成句的表現にも多く用いられます。
疑問代名詞は名詞を問う疑問詞です。 疑問代名詞には who, what があります。 who は格による区別があり、は所有格 whose、目的格は whom となります。 名詞を伴わずに代名詞的に用いられた疑問形容詞 which も一般に疑問代名詞と呼びます。
関係代名詞は、名詞に節を結び付け名詞成分を作る語です。 関係代名詞には who(例文1), which(例文2), that(例文3), what(例文4) があります。 このうち who だけは、主格、所有格、目的格のそれぞれで、 who, whose(例文5), whom(例文6) と別の形を持ちます。 (whom を who で代用することも多い。)
関係代名詞によって結び付けられる名詞を先行詞と呼びます。 who は先行詞が人のときに用いられ、which は先行詞が事物・動物の時に用います。 that は先行詞の種類によらず使うことが出来きます。 what はそれ自身に先行詞を含んだ関係代名詞です。 関係代名詞が節の中の目的語を表す場合、関係代名詞を省略することがあります(例文3)。
先行詞と、関係代名詞節の間にカンマ「 , 」を打つことで、 関係代名詞に指示代名詞的な意味を持たせることがあります。
関係代名詞節で関係代名詞に対して前置詞が用いられる場合、 関係代名詞が who, which, what であれば、 それを関係代名詞の直前に置くことがあります。
冠詞は次に置く名詞の意味を限定する働きを持ちます。
定冠詞は話し手と聞き手が次に来る名詞の情報を既に共有していることを表す冠詞です。 定冠詞には the があります(例文1)。
不定冠詞は、次に来る名詞が、 話し手と聞き手が情報を共有できない不特定な一つのものであることを示す冠詞です。 不定冠詞にはa があります。 次に来る名詞が母音で始まる語の場合 an とします(例文1)。
付加語的用法では、形容詞は名詞の前に置くことで名詞を修飾します(例文1)。 特に -thing, -one, -body で終わる不定代名詞を修飾する場合は、 名詞の後から修飾します(例文2)。
be動詞 の後などで、主語の属性や状態を表す(例文1、2)用法を叙述的用法と言います。
比較変化は、程度の比較をする場合の用いられる語形です。 比較変化には、より程度が大きいことを表す比較級と、 程度が最も大きいことを示す最上級があります。 普通、比較級は語尾を -er に(例文1)、 最上級は語尾を -est としますが(例文2)が、 固有の変化を持つ形容詞もあります(表1)。 -ful, -less, -ous, -ing, ish, などで終わる2音節の語、 3音節以上の語には、 語尾を変化させずに、語の直前に more, most を付けます(例文3、4)。 比較級の文では、than 以降で比較の対象を示します。
| 規則的な比較変化 | 不規則な比較変化 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 原級 | 比較級 | 最上級 | 原級 | 比較級 | 最上級 |
| big | bigger | biggest | good | better | best |
| young | younger | youngest | bad | worse | worst |
| early | earlier | earliest | much/many | more | most |
程度が劣っていることを表す比較級では、すべて比較級では less、 最上級では least を用います。
疑問代名詞を名詞の前に置くことで、 形容詞的な働きをさせることが出来ます。
名詞に節を結び付け名詞成分を構成するに当たり、 節内の名詞を直接形容する使い方をする関係詞です。
to不定詞は、動詞の原形の前にtoを付けたものです。 to不定詞は、動詞を名詞化する場合に用いることが出来ます(例文1)。 to不定詞は目的語を持つことが出来、その場合to不定詞の後に目的語を置きます(例文2)。 完了形、進行形、受動態をto不定詞とすることも出来ます(例文3)。
動名詞は、原形の語尾に -ing を付けたものです。 動名詞は動詞を名詞化する場合に用います(例文1)。 動名詞は後に目的語を取る事が出来、その場合to不定詞の後に目的語を置きます(例文2)。 完了形、進行形、受動態を動名詞とすることも出来ます(例文3)。
現在分詞とは、原形の語幹に -ing をつけたものです(表1)。 現在分詞は「…している」「…しつつある」という意味を表す形容詞のように用いられます(例文1〜3)。 現在分詞の後に現在分詞の目的語に当たる語を用いることが出来ます(例文1)。 時制の進行形は、時制としてではなく現在分詞としてとらえることも出来ます(例文2)。
| 原形 | go | come | die | run |
|---|---|---|---|---|
| 現在分詞 | going | coming | dying | running |
過去分詞とは、原則として原形の語尾に -ed を付けたものです。 規則動詞の場合、過去形と過去分詞形は同形です。 過去分詞は完了形や受動文に用いられる他に、 「…される」、「…された」という受動的な意味(他動詞の場合)や、 「…した」という完了の意味(自動詞の場合)を表す形容詞のように用いられます。 不規則変化動詞の過去分詞は独自の形を持ちます。
to不定詞は、動詞の原形の前にtoを付けたものです。 to不定詞は、動詞を用いて名詞を形容する場合に用いることが出来ます(例文1、2)。 to不定詞の目的語をto不定詞の後に置くことが出来ます。 完了形、進行形、受動態をto不定詞とすることが出来ます。
名詞の語尾に -ly を付けることで、 fatherly, weekly, daily, hourly 等のように、 形容詞を作る場合があります。