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副詞成分



副詞の種類

一般的な副詞

副詞は主に動詞を修飾(例.1)しますが、 形容詞(例.2)・他の副詞(例.3)・文全体(例.4)など、 名詞以外の全てを修飾します。 通常は動詞の直後で用いますが、文意に誤解を生まない範囲で、 また基本構造を壊さない範囲で状況により配置します。

【例:一般的な副詞】
  1. Sie spricht langsam. 彼女はゆっくりと話す。
  2. Sie ist sehr shön. 彼女はとても美しい。
  3. Er spricht Spanisch sehr gut. 彼はとても上手くスペイン語を話す。
  4. Leider habe ich shon eine andere Verabredung. 残念ながら別の用事があります。

否定の副詞

否定の副詞は文意や語を否定する語です。 否定の副詞には nicht があり通常は文末に置きます(例.1)。 枠構造が形成されているときは nicht を枠の内側の最後に置きます(例.2)。 文の一部を否定したい場合は否定したい語句の直前に置きます(例.3, 4)。

【例:否定の副詞】
  1. Er leiht seinem Freund die CD nicht. 彼は友達にそのCDを貸さない。
  2. Er hat seinem Freund die CD nicht geliehen. 彼は友達にそのCDを貸さなかった。
  3. Er hat seinem Freund nicht die CD geliehen. 彼は友達にCDは貸さなかった。(けれども他のものは貸した)
  4. Er hat nicht seinem Freund die CD geliehen. 彼は友達にはそのCDを貸さなかった。(けれども他の人には貸した)

疑問副詞

疑問副詞は疑問を表す語です。 疑問副詞は文頭に置かれることで補足疑問文を形成します(例.1~ 5)。 また、疑問副詞は文中で節を形成し名詞成分を作ることもできます(例.6)。 疑問副詞には wann(例.1, 6)、 wo(例.2)、 woher(例.3)、 wohin(例.4)、 warum(例.5) があります。

【例:疑問副詞】
  1. Wann kommst du zu mir? いつ僕のところに来る?
  2. Wo wohnst du? どこに住んでいるの?
  3. Woher kommst du? どこから来たの?
  4. Wohin gehst du? どこへ行くの?
  5. Warum fragst du ihn nicht? どうして彼に聞かないの?
  6. Ich weiß nicht, wann ich zu dir kommen kann. 私はいつ君のところへ行けるかわからない。

関係副詞

関係副詞は場所、時、理由などを表す節によって内容を補足的に付け足す副詞成分を作る語です。 関係副詞には wo(例.1), wann(例.2), warum(例.3) があり、 それぞれ、場所、時、理由を表す副詞を説明するときに用います。

【例:関係副詞】
  1. Er fährt nach Bremen, wo er einmal wohnte. 彼はかつて住んでいたブレーメンへ行きます。
  2. Komm, wann du willst. 好きなときにおいでよ。
  3. Das ist der Grund, warum ich Physik studiere. それが私が物理学を研究している理由です。

比較変化

比較変化は程度の比較をする場合に用いられる副詞の語形です。 比較変化にはより程度が大きいことを表す比較級と、 程度が最も大きいことを示す最上級があります。 普通、比較級は短母音をウムラウトさせ語尾を -er に、 最上級は語尾を -sten とします(表)。 比較級の文では als 以降で比較の対象を示します(例.1)。 副詞の比較変化は形容詞の場合と同じですが、 最上級は am -sten の形のみで用います(例.2)。

【例:比較変化】
  1. Er ißt schneller als ich. 彼は私より速く食べる。
  2. In seiner Famillie ißt er am schnellsten. 家族の中で彼は食べるのが一番速い。
【表:比較変化】
規則的な比較変化不規則な比較変化
原級比較級最上級 原級比較級最上級
oftöfteram öftesten baldeheram ehesten
langelängeram längsten gernlieberam liebsten
schnellschnelleram schnellsten sehr/vielmehram meisten
    wohlbesseram besten

副詞化

zu不定詞

zu不定詞は動詞の不定形の前にzu を付けた形をし、 動詞から直接に副詞成分を作る働きを持ちます。 不定形の目的語を zu の前に置くことができ、 その際はzu不定詞句の直前にコンマ「 , 」を打ちます(例.1)。 前置詞と一緒になると特に 「um + zu不定詞」の形で、「…する為に」(例.2)、 「statt + zu不定詞」 で、「…する代わりに」(例.3)、 「ohne + zu不定詞」で、「…することなしで」(例.4)という意味を作ります。

【例:zu不定詞による動詞の副詞化】
  1. Ich bin nicht fähig, so viele Probleme zu lösen. 私はそんな沢山の問題を解決できる程有能ではありません。
  2. Um eine Zeitung zu kaufen, ging er zum Kiosk. 新聞を買うために、彼は売店へ出かけました。
  3. Sie ging ins Kino, statt am Unterricht teilzunehmen. 彼女は授業に出る替わりに、映画へ行きました。
  4. Sie verließ sein Zimmer, ohne ein Wort zu sagen. 何も言わずに、彼女は部屋を出ていった。

慣用句

副詞成分には副詞だけでなく、 2格の名詞句(例A.1)、 4格の名詞句(例A.2)、前置詞句(例A.3)、 副文(例A.4)なども用いることができます。

【例A:副詞的な慣用句】
  1. Eines Morgens ging er fort. ある朝、彼は立ち去った。
  2. Ich habe den ganzen Tag gearbeitet. 私は一日中働きました。
  3. Ich muss diese Arbeit in einer Woche schaffen. 私はこの仕事を一週間以内に終わらせねばなりません。
  4. Ich kann dir die Fotos zeigen, wenn du nächstes Mal kommst. 次に君が来たときには写真を見せてあげられるよ。

また、時間を表す名詞に -s を付けると副詞になります。

【例B:習慣を表す副詞】
  1. Es gibt freitags im Kino viele Leute. たくさんの人が祝日には映画館に来ます。
  2. Alle Läden sind nur werktags geöffnet. すぺてのお店は平日だけやっています。

形容詞

形容詞は副詞のように文や動詞を修飾させることがあります。 この際、格語尾は問題となりません。

【例:副詞として働く形容詞】
  1. Er ißt immer sehr schnell. 彼はいつもすごく早く食べます。
  2. Er kann sehr gut kochen. 彼はとても上手く料理が出来ます。

分詞構文

現在分詞(例.1)や過去分詞(例.2~ 5)を用いた句で、 副詞句のような表現を作ることが出来ます。

【例:分詞構文】
  1. Das Kind im Arm tragend, ist sie allein gekommen. 子どもを腕に抱き、彼女は独りでやって来ました。
  2. Ehrlich gesagt, weiß ich es nicht. 本当のことを言うと、私はそんなこと知らなよ。
  3. Offen gestanden, liebe ich dich. はっきり打ち明けると、私は君を愛している。
  4. In die Heimat zurückgekehrt, hat sie das weiter erzählt. 故郷に帰って、彼女はそれを語り広めました。
  5. Zum Teil abgerissen, steht die Mauer immer noch. 部分的に取り払われ、壁は未だに残っています。

前置詞

格支配

前置詞は後に名詞を伴い形容詞句・副詞句を作ります。 このとき、前置詞により後に来る名詞の格は固有です。 3・4格 のどちらの名詞も取る前置詞は、 場所を表すときには3格方向を表すときは4格を取ります。

【表:前置詞の格支配】
後に続く名詞の格代表的な前置詞
2格außerhalb, innerhalb, statt, trotz, wärend, wegen
3格aus, bei, gegenüber, mit, nach, seit, von, zu
4格bis, durch, entlang, für, gegen, ohne, um
3・4格an, auf, hinter, in, neben, über, unter, vor, zwischen
【例:前置詞の格支配】
  1. Sie wohnt außerhalb der Stadt. 彼女は市外に住んでいます。
  2. Sie kommt heute zu mir. 彼女は今日私のところへ来る。
  3. Gegen seine Sturheit kommt man nicht an. 彼の頑固さには誰も相手にできない。
  4. Das Haus steht an der See. その家は海辺にある。
  5. Wir fahren an die See. 我々は海へ行く。

代名詞との融合

人間以外を表す人称代名詞が、前置詞の直後に置かれる場合、 人称代名詞は da- という形になり前置詞と融合して1語になります(例.1)。 (前置詞が母音で始まる場合は dar- となります。) da は後続の zu不定詞や daß を先取りすることもあります(例.2)。

【例:前置詞と人称代名詞との融合】
  1. Sie schreib ihm einen Brief. Aber er antwortete nicht darauf. 彼女は彼に手紙を出しました。しかし彼はそれに返事を出しませんでした。(das + auf)
  2. Sie ist dadurch krank geworden, daß … 彼女は…ということによって病気になりました。(durch + es)

疑問代名詞・不定関係代名詞の was が前置詞の直後に置かれる場合、 was は wo- という形になり、前置詞と融合して1語になります。 (前置詞が母音で始まる場合は wor- となります。)

【例:前置詞と疑問代名詞との融合】
  1. Wofür interessieren Sie sich? あなたは何に興味がありますか?(für + was)
  2. Ich denke auch daran, woran du denkest. 君が考えていることを私も考えている。(an + was)

定冠詞との融合

定冠詞の持つ限定の働きが弱いとき、 前置詞と定冠詞が融合することがあります。

【表:前置詞と定冠詞の融合形】
原型 融合形 原型 融合形
in das ins zu dem zum
an dem am an das ans
auf das aufs bei dem beim
durch das durchs für das fürs
in dem im um das ums
von dem vom zu der zur
【例:前置詞と定冠詞との融合】
  1. Ich gehe ins Kino. 私は映画館へ行きます。(in + das)
  2. Er ging zum Bahnhof. 彼は駅へ行きました。(zu + dem)

接続詞

並列接続詞

並列接続詞は対等の関係で語と語、句と句、文と文を結び付けます。

【例:並列接続詞】
  1. Er geht ins Konzert, und seine Schwester geht ins Theater. 彼はコンサートに、彼の妹は芝居を見に行く。
  2. Ich liebe sie, aber sie liebt mich nicht. 私は彼女を愛しているのだが、彼女は私を愛していないのだ。
  3. Er war nicht dabei, denn er war krank. 彼は来ていなかった、というのも彼は病気だったから。
  4. Hört sofort auf, oder ihr bekommt nichts zu essen. すぐにやめなさい、さもないとご飯を食べさせませんよ。

並列接続詞の中には「nicht …, sondern 〜」や「entweder …, oder」 など他の語と共に、熟語的に用いられるものもあります。

【例:相関接続詞】
  1. Sie kann nicht nur Japanisch sprechen, sondern auch Spanisch. 彼女は日本語が話せるだけではなく、スペイン語も話せる。
  2. Entweder komme ich wieder, oder ich rufe an. また来るか、さもなければ電話します。
  3. Ich habe sowohl Deutsch als auch Französich gelernt. 私はドイツ語もフランス語も学んだ。
  4. Er ist weder klug noch reich. 彼は賢くも無いし、お金も持っていない。
  5. Zwar weiß ich viel, doch möchte ich noch mehr wissen. 確かに私は多くを知っているが、しかしもっと知りたいのです。

従属接続詞

従属接続詞は従属節をつくります。

【例:従属接続詞】
  1. Ich wusste nicht, dass sie Polizistin ist. 彼女が婦人警官だとは私は知らなかった。
  2. Weil er mich geschlagen hat, habe ich ihn auch geschlagen. 彼が私を殴ったので、私も彼を殴ったのだ。
  3. Wenn es morgen schön ist, grillen wir im Garten. もしあした天気なら、私達は庭でバーベキューをする。
  4. Als mein Vater starb, war ich fünf Jahre alt. 父が亡くなったとき私は5歳だった。
  5. Obwohl er noch klein ist, versteht er alles. 彼はまだ幼いけれどもすべてわかってしまう。
  6. Ich lernte viel Deutsch, während ich in Deutschland war. ドイツにいるあいだに私はたくさんドイツ語を学んだ。
  7. Ich möchte gerne mal nach Deutschland fliegen. Da war ich noch nie. ドイツへ一度行ってみたいです。まだ行ったことがないので。