ドイツ語の全ての名詞には慣習的にあらかじめ決められた文法上の性があり、 男性名詞、女性名詞、中性名詞、の3種類があります。 複数形には性の区別は必要ありません。 名詞の性は自然の性ではなく文法上の性であり、 人間や動物だけでなく、無生物や概念を表す名詞にも性別があります。 個々の名詞のもつ性は、 慣習的に決められたものとしてその都度覚える他にありませんが、 語尾で性を判断できる場合があります(表)。
| 語尾の特徴 | 例 | |
|---|---|---|
| 女性名詞 | -e | Blume, Frage, Sache |
| 男性名詞+-in | Studentin, Königin | |
| -heit, -keit, -schaft, -ung | Gesundheit, Wirklichkeit, Wissenschaft, Wohnung | |
| 中性名詞 | -chen, -lein | Mädchen, Fräulein |
名詞はそれ自身の形を変えることで複数であることを表現します。 個々の名詞のもつ複数形は、 慣習的に決められたものとしてその都度覚える他にありませんが、 次の5つの種類(表)が代表的ですが、 個々の名詞がどの種類に属するかを簡単な規則にまとめることはできません。 また Museum - Museen のような、 下の代表的な複数形には当て嵌まらない形を取る名詞も存在します。
| N型複数形 | ウムラウトしない | Frau - Frauen |
|---|---|---|
| ウムラウトする | - | |
| E型複数形 | ウムラウトしない | Tag - Tage |
| ウムラウトする | Hand - Hände | |
| R型複数形 | ウムラウトしない | Kind - Kinder |
| ウムラウトする | Haus - Häuser | |
| S型複数形 | ウムラウトしない | Foto - Fotos |
| ウムラウトする | - | |
| 零型複数形 | ウムラウトしない | Lehrer - Lehrer |
| ウムラウトする | Mutter - Mütter |
格とは文中における名詞の文法的立場を示すもので、 1格(主格)、2格(属格)、 3格(与格)、4格(対格)、 の4種類があります。 それぞれの立場は、日本で言うところの 「が(は)」、「の」、「に」、「を」の付く名詞の立場におおよそ対応します。 このような名詞の持つ格を区別するために、 人称代名詞の場合は名詞の形そのものを変形させ、 一般名詞の場合は主に名詞の前に置かれる冠詞や形容詞を変形させます。 ⇒詳細は次項
1格は主語(例.1, 2)および sein 動詞の述語(例.2)の立場です。
2格は名詞の付加語的立場です。 一般の名詞が2格を取る場合は、2格を示す冠詞と共に用います(例A.1)。 人称代名詞の場合では、2格は慣用的な使い方(例A.2, 3, 4)以外には使われず、 所有の関係を名詞に付加するには所有冠詞を用います。
固有名詞が2格をとる場合は、名詞の語尾に -s を付ける(例B.1, 2)。 もし、名詞が -s, -ß, -x, -z などで終わる名詞であるなら、 von やアポストロフ「 ’ 」などを用います(例B.3)。 2格の固有名詞に冠詞などが付き、格が明示できる場合は、 名詞の語尾に -s は付けません(例B.4)。
3格は間接目的語の立場であり、 日本語の「に」の付く名詞の立場におおよそ相当します(例.1, 2)。 また、体の一部の持ち主を表すような場合もあります(例.3)。
4格は直接目的語の立場であり、 日本語の「を」の付く名詞の立場におおよそ相当します(例.1)。 独立して時を表すこともあります(例.2, 3, 4, 5)。
人称代名詞は人称の区別を示す名詞です。 人称代名詞は 人称・数・格(および3人称の場合は性)に応じて次の形になります(表)。
|   | 1人称 | 2人称親称 | 2人称敬称 | 3人称 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|   | 単数 | 複数 | 単数 | 複数 | 単複同型 | 単数 | 複数 | ||
| 1格 | ich | wir | du | ihr | Sie | er | sie | es | sie |
| 2格 | meiner | unser | deiner | euer | Ihrer | seiner | ihrer | seinser | ihrer |
| 3格 | mir | uns | dir | euch | Ihnen | ihm | ihr | ihm | ihnen |
| 4格 | mich | uns | dich | euch | Sie | ihn | sie | es | sie |
*上記表中にある2人称の du, ihr は家族、恋人、友人など親しい間柄の人や、 子ども神などに対して用いられ、この立場の2人称を特に親称と呼びます。 一方、Sie はそれ以外の人に対して用いられ、敬称と呼びます。
人称代名詞の2格は、現代ドイツ語では滅多に用いられることはありませんが、 動詞の目的語になったり、2格支配の前置詞と共に用いられたりすることがあります(例.1 の主節)。 「彼の本」などの所有関係は所有冠詞で表します(例.1 の従属節)。
指示代名詞は、ある対象を他と区別して強く指し示す働きをします。 指示代名詞 der の格変化は定関係代名詞 der と同じです(例.1)。 複数2格に derer という別形もありますが、 これは関係代名詞の先行詞として「人」を表す場合にのみ用いられます。 名詞を伴わないで代名詞的に用いられた指示冠詞 dieser, jener, solcher, derjenige, derselbe も一般に指示代名詞と呼ばれます。
不定代名詞は、漠然と不特定の人や物を表す名詞です。 人を表す不定代名詞には、 man(例.1), einer(例.2), keiner(例.3), jeder(例.4), alle(例.5), einige(例.6), jemand(例.7), niemand(例.8) があります。
物を表す不定代名詞には、einer(例.1), eins(例.2), einiges(例.3), etwas(例.4), welcher(例.5), alles(例.6), nichts(例.7) があります。
再帰代名詞は、「彼は自分を誉める」のような表現で 「自分を」や「自分に」という意味を表す名詞です。 再帰代名詞には人称と数に応じて次の形があります(表)。 (1人称と2人称親称は、人称代名詞をそのまま再帰代名詞として用います。) 再帰代名詞は、主語の行為が主語自身に向けられることを表す再帰表現において、 「自分を」、「自分に」という意味を表すだけでだけでなく、 再帰動詞と共に用いられたり、 成句的表現に用いられることも頻繁です。
|   | 1人称 | 2人称親称 | 2人称敬称 | 3人称 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|   | 単数 | 複数 | 単数 | 複数 | 単複同型 | 単数 | 複数 | ||
| 3格 | mir | uns | dir | euch | sich | ||||
| 4格 | mich | uns | dich | euch | sich | ||||
相互代名詞は、einander のように「お互いに」ということを表す名詞です(例.1)。 再帰代名詞も主語が複数のときは相互的意味を持ちます。
疑問代名詞は名詞を問う疑問詞。 疑問代名詞には wer(例.1), was(例.2) があります(表)。 名詞を伴わずに代名詞的に用いられた疑問冠詞 welch も一般に疑問代名詞と呼ばれます。
| 格 | wer | was |
|---|---|---|
| 1 | wer | was |
| 2 | wessen | wessen |
| 3 | wem | - |
| 4 | wen | was |
関係代名詞は、名詞に節を結び付け名詞成分を作る語です。 説明する名詞の格に従った格変化を持ち、 節内の動詞の定型は節の末尾に置かれます。 このとき主節と関係詞節との間を常にコンマで区切ります。 関係代名詞には定関係代名詞 der, welch、不定関係代名詞 wer, was があります。
定関係代名詞は、直前の名詞を説明す働きを持ちます(例A.1)。 der の格変化は 2格以外は冠詞の格変化と同じです(表)。 welch は主に文語で用いられ、格変化は dieser と同じです。 但し、男性・中性 2格で名詞自体に語尾 -s が現れる場合、 普通 welchen が使われます。 また、welch は、格語尾を付けずに使われる場合もあります。
| 格 | 男性 | 女性 | 中性 | 複数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | der | die | das | die |
| 2 | dessen | deren | dessen | deren |
| 3 | dem | der | dem | denen |
| 4 | den | die | das | die |
不定関係代名詞 wer, was は直前に名詞を持たずに、 人(例B.1)や物(例B.2)を説明する節を作ります。 wer は直前に名詞を持つことはありませんが、was は das, alles, etwas, nichts などを持つことがあります。不定関係代名詞 wer, was の格変化は、 疑問代名詞の wer, was に同じです。
冠詞は次に置く名詞の意味を限定する働きを持ち、 またその名詞の持つ格も規定します。
定冠詞は話し手と聞き手が次に来る名詞の情報を既に共有していることを表す冠詞です。 定冠詞には der があり、 後に続く名詞の格によって形を変えます(例.1, 2)(表)。 格と性別によっては、冠詞と共に名詞自身も形を変えます(表)。
|   | 男性 | 女性 | 中性 | 複数 |
|---|---|---|---|---|
| 1格 | der Vater | die Mutter | das Kind | die Bücher |
| 2格 | des Vaters | der Mutter | des Kind(e)s | der Bücher |
| 3格 | dem Vater | der Mutter | dem Kind | den Büchern |
| 4格 | den Vater | die Mutter | das Kind | die Bücher |
*男性名詞の中には、Mensch, Junge, Student, Pianist, Herr のように、 単数1格以外のすべてに -en または -n が語尾に付くものがあります。
不定冠詞は、 次に来る名詞が話し手と聞き手が情報を共有できない不特定な一つのものであることを示す冠詞です。 不定冠詞には、ein、jeder, all があり、 後に続く名詞の格によって形を変えます(例.1, 2)(表)。 冠詞に伴う名詞の変化は定冠詞の場合に同じです。
|   | 男性 | 女性 | 中性 |
|---|---|---|---|
| 1格 | ein Mann | eine Frau | ein Kind |
| 2格 | eines Mann(e)s | einer Frau | eines Kind(e)s |
| 3格 | einem Mann | einer Frau | einem Kind |
| 4格 | einen Mann | eine Frau | ein Kind |
指示冠詞は、 ある対象を他と区別して強く指し示す働きをする冠詞です。 der, dieser, jener, solcher, derjenige, derselbe 等があります。 指示冠詞 der は定冠詞とは異なり、常にアクセントを持ちます。 指示冠詞の格変化は定冠詞に準じます(例.1)(表)。
|   | 男性 | 女性 | 中性 | 複数 |
|---|---|---|---|---|
| 1格 | dieser Vater | diese Mutter | dieses Kind | diese Bücher |
| 2格 | dieses Vaters | dieser Mutter | dieses Kind(e)s | dieser Bücher |
| 3格 | diesem Vater | dieser Mutter | diesem Kind | diesen Büchern |
| 4格 | diesen Vater | diese Mutter | dieses Kind | diese Bücher |
所有冠詞は、名詞の前に置かれて所有関係などを表す冠詞です(例.1)。 所有冠詞には、mein, unser, dein, euer, Ihr, sein, ihr, sein, ihr があります(表A)。 格変化は不定冠詞に準じます(表B)。
| 1人称 | 2人称 親称 | 2人称 敬称 | 3人称 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 単数 | 複数 | 単数 | 複数 | 単複 同型 | 単数 男性 | 単数 女性 | 単数 中性 | 複数 |
| mein | unser | dein | euer | Ihr | sein | ihr | sein | ihr |
|   | 男性 | 女性 | 中性 | 複数 |
|---|---|---|---|---|
| 1格 | mein Mann | meine Frau | mein Kind | meine Geschwister |
| 2格 | meines Mann(e)s | meiner Frau | meines Kind(e)s | meiner Geschwister |
| 3格 | meinem Mann | meiner Frau | meinem Kind | meinen Geschwistern |
| 4格 | meinen Mann | meine Frau | mein Kind | meine Geschwister |
否定冠詞は、次に来る名詞が無い事を表す冠詞です(例.1)。 否定冠詞には kein がある。格変化は不定冠詞に準じます。
疑問冠詞は、疑問文において、 「どの…」(…は次に来る名詞)という疑問を表す冠詞です(例.1)。 疑問冠詞には welch があります。格変化は、定冠詞に準じます。
形容詞は名詞の前に置くことで名詞を修飾する働きを持ちます。 後に来る名詞の性・数・格に応じて形容詞には語尾変化があります。 修飾の対象となる名詞が冠詞を持たないか(例.1)(表A)、 定冠詞を持つか(例.2)(表B)、 不定冠詞を持つか(例.3)(表C)によって、 形容詞の取る語尾変化の様子は異なります。
| 男性 | 女性 | 中性 | 複数 | |
|---|---|---|---|---|
| 1格 | schöner Garten | schöne Frau | schönes Haus | schöne Charakterzüge |
| 2格 | schönen Gartens | schöner Frau | schönen Hauses | schöner Charakterzüge |
| 3格 | schönem Garten | schöner Frau | schönem Haus | schönen Charakterzügen |
| 4格 | schönen Garten | schöne Frau | schönes Haus | schöne Charakterzüge |
| 男性 | 女性 | 中性 | 複数 | |
|---|---|---|---|---|
| 1格 | der schöne Garten | die schöne Frau | das schöne Haus | die schönen Charakterzüge |
| 2格 | des schönen Gartens | der schönen Frau | des schönen Hauses | der schönen Charakterzüge |
| 3格 | dem schönen Garten | der schönen Frau | dem schönen Haus | den schönen Charakterzügen |
| 4格 | den schönen Garten | die schöne Frau | das schöne Haus | die schönen Charakterzüge |
| 男性 | 女性 | 中性 | 複数 | |
|---|---|---|---|---|
| 1格 | mein schöner Garten | meine schöne Frau | mein schönes Haus | meine schönen Charakterzüge |
| 2格 | meines schönen Gartens | meiner schönen Frau | meines schönen Hauses | meiner schönen Charakterzüge |
| 3格 | meinem schönen Garten | meiner schönen Frau | meinem schönen Haus | meinen schönen Charakterzügen |
| 4格 | meinen schönen Garten | meine schöne Frau | mein schönes Haus | meine schönen Charakterzüge |
形容詞は、sein 動詞の後などで主語の属性や状態を表します(例.1)。 この用法では形容詞の語尾変化を考える必要はありません。
比較変化は、程度の比較をする場合の用いられる語形です。 比較変化には、より程度が大きいことを表す比較級と、 程度が最も大きいことを示す最上級があります。 普通、比較級は短母音をウムラウトさせ(させないものもある)語尾を -er に、 最上級は語尾を -sten とします(表)。
比較級の文では、als 以降で比較の対象を示します(例.1, 2, 3)。 形容詞の比較級・最上級を付加語的に用いる場合は、 語尾の後に、原級の場合と同じように格語尾を付けます(例.3, 4)。 形容詞の最上級を叙述的に用いる場合は der (die, das) -ste(複数の場合は die -sten) を用いるか(例.5)、am -sten の形を用います(例.6)。 但し、同一の人や物について、 ある条件のときに「一番…だ」というときは、 am -sten の形式しか用いることが出来ません(例.7)。
| 規則的な比較変化 | 不規則な比較変化 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 原級 | 比較級 | 最上級 | 原級 | 比較級 | 最上級 |
| teuer | teurer | teuerst- | gut | besser | best- |
| lang | länger | längst- | hoch | höher | höchst- |
| kurz | kürzer | kürzest- | nah | näher | nächst- |
| neu | neuer | neuest- | viel | mehr | meist- |
| alt | älter | ältest- | wenig | weniger minder | wenigst- mindest- |
zu不定詞とは動詞の不定形の前にzuを付けたものです。 動詞を名詞化する場合に用いることが出来ます。 不定形の目的語を zu の前に置くことができ、 その際zu不定詞句の直前にコンマ「 , 」を打ちます(例.1, 2)。 分離動詞のzu不定詞は、前綴りと基礎動詞部分との間に zu を入れて作ります。 助動詞を用いて zu不定詞 を作ることも出来ます(例.1)。
ドイツ語の動詞は、始めの文字を大文字にすると名詞化することができ、 中性名詞として扱います(例.1, 2)。
形容詞を大文字で書き始め、 意図する性別に従って 形容詞の付加語的用法 と同じ格語尾を付けると、 形容詞単独で、「…な人」や「…なこと」という名詞を表現します。 男性単数(例.1)、女性単数、 及び複数(例.2)の変化語尾を持たせたものは、 性別ごとの「…な人」を表します(表A)。 中性単数の変化語尾を持たせたものは、「…なこと・もの」を表します (抽象概念なので不定冠詞は付きません)(例.3)(表B)。
| 男性 | 女性 | 中性 | 複数 | |
|---|---|---|---|---|
| その厄介な男 | その厄介な女 | その厄介なこと | その厄介な人々 | |
| 1格 | der Widerwärtige | die Widerwärtige | das Widerwärtige | die Widerwärtigen |
| 2格 | des Widerwärtigen | der Widerwärtigen | des Widerwärtigen | der Widerwärtigen |
| 3格 | dem Widerwärtigen | der Widerwärtigen | dem Widerwärtigen | den Widerwärtigen |
| 4格 | den Widerwärtigen | die Widerwärtige | das Widerwärtige | die Widerwärtigen |
| ある厄介な男 | ある厄介な女 | ある厄介な人々 | ||
| 1格 | ein Widerwärtiger | eine Widerwärtige | Widerwärtige | |
| 2格 | eines Widerwärtigen | einer Widerwärtigen | [表2参照] | Widerwärtiger |
| 3格 | einem Widerwärtigen | einer Widerwärtigen | Widerwärtigen | |
| 4格 | einen Widerwärtigen | eine Widerwärtige | Widerwärtige |
中性の場合は etwas や nichts などと共に多く用いられます。
| 「厄介なこと」 | 「なにか新しいこと」 | 「特別何もないこと」 | |
|---|---|---|---|
| 1格 | Widerwärtiges | etwas Neues | nichts Besonderes |
| 2格 | - | - | - |
| 3格 | Widerwärtigem | etwas Neuem | nichts Besonderem |
| 4格 | Widerwärtiges | etwas Neues | nichts Besonderes |
現在分詞とは、不定形の語幹に -end をつけたものです(表)。 現在分詞は「…している」「…しつつある」という意味を表す形容詞のように用いられ、 形容詞と同じ格語尾を用いて名詞を修飾します(例.1)。 また、形容詞の副詞的用法に同じく、動作の様態などを表すこともできます(例.2)。
| 不定形 | schlafen | sein | tun | sammeln | ändern |
|---|---|---|---|---|---|
| 現在分詞 | schlafend | seiend | tuend | sammelnd | ändernd |
過去分詞とは、原則として不定形の語幹の前後に ge と t を付けたものです。 過去分詞は完了形や受動文に用いられる他に、 「…される」、「…された」という受動的な意味(他動詞の場合)や、 「…した」という完了の意味(自動詞の場合)を表す形容詞のように用いられます。 不規則変化動詞や外来語から来た動詞の等での過去分詞の作り方は、 原則とは若干異なります(表)。 過去分詞が名詞を修飾する場合、形容詞と同じ格語尾を付けます(例.1, 2)。 形容詞の副詞的用法と同じように、 動詞の様態などを表す働きをさせることも出来ます(例.3)。
| 規則動詞 (弱変化) |
不規則動詞 (強変化 ) |
不規則動詞 (混合変化) |
|
|---|---|---|---|
| 不定形 | lernen | gehben | denken |
| 過去分詞 | gelernt | gegeben | gedacht |
| -ieren -eien で終わる外来語 |
非分離動詞 | 分離動詞 | |
| 不定形 | probieren / prophezeien | verkaufen | anrufen |
| 過去分詞 | probiert / prophezeit | verkauft | angerufen |
zu不定詞とは、動詞の不定形の前に zu を付けたものです。 zu不定詞は、直前の名詞を修飾する働きをもちます(例.1)。 不定形の目的語を zu の前に置くことができ、 その際 zu不定詞句の直前にコンマ「 , 」を打ちます(例.2)。
未来受動文詞は、他動詞の現在分詞の前に zu を置いたものです。 形容詞と同様に語尾を付けて名詞を修飾し、 「〜されるべき…」「〜されうる…」という意味を表します。