第3章 動詞成分 NEXT »

動詞の役割

時制の表現

動詞が時制を表現する際、動詞の形は 不定形過去基本形過去分詞(まとめて三要形)が基本となります。それぞれは、現在、過去、現在完了、を表現する際の基本になります。

動詞は三要形の作り方により、 規則動詞不規則動詞に分けられます。規則動詞(弱変化動詞)は、三要形を通じて語幹が変化せず、「語幹+te」で過去基本形を、「ge+語幹+t」で過去分詞を作る動詞です。不規則動詞は、過去基本形や過去分詞を作る際に幹母音(語幹の母音)の交換などが起こる動詞で、その変化の仕方から強変化動詞混合変化動詞に分類されます。強変化動詞は、過去基本形に語尾が付かず、過去分詞の語尾が -en になるものであり、混合変化動詞は、語幹は不規則に変化しますが、語尾は規則動詞と同じになるものです(表)。

【表:規則動詞と不規則動詞】
不定形 過去基本形 過去分詞
規則動詞 (弱変化動詞) lernen lernte gelernt
不規則動詞 強変化 sein war gewesen
混合変化 haben hatte gehabt

人称の表現

人称とは、自分、相手、他人を表す文法上の区別です。人称には、一人称(自分)、 二人称(相手)、三人称(他人)があります。主語の人称、数、性別、に応じ、動詞は語尾を変えます(表A)。

動詞が人称変化した形を定型と言い、それに対し何の変化もしていない動詞の基本的な型を不定形と言います。辞典の見出しには不定形が用いられます。

原則として、 ich(私), du(君), er(彼), sie(彼女), es(それ), wir(私達), ihr(君達), sie(彼ら、彼女ら、それら), Sie(あなた) のそれぞれに対し、動詞は、-e, -st, -t, -t, -t, -en, -t, -en, -en, の語尾を持ちます。

*文法上、er(彼), sie(彼女), es(それ)はそれぞれ同じ人称変化を持つことから、今後は何の断りも無しにそれらの代表として er を表記することにします。 sie(彼ら、彼女ら、それら), Sie(あなた) もまたそれぞれ同じ人称変化を持つことから、今後はそれらの代表として sie を表記することにします。

【表A:現在人称変化】
規則動詞 不規則動詞
不定形 lieben arbeiten gehen lesen
語幹 lieb- arbeit- geh- les-
ich -e liebe arbeite gehe lese
du -st liebst arbeitest gehst liest
er -t liebt arbeitet geht liest
wie -en lieben arbeiten gehen lesen
ihr -t liebt arbeitet geht lest
sie -en lieben arbeiten gehen lesen

人称変化は時制に限らず存在する概念で、過去形の場合は次のような形をします(表B)。

【表B:過去人称変化】
規則動詞 不規則動詞
不定形 lieben arbeiten gehen lesen
過去基本形 liebte arbeitete ging las
ich -e liebte arbeitete ging las
du -st liebtest arbeitetest gingst lasest
er -e liebte arbeitete ging las
wie -en liebten arbeiteten gingen lasen
ihr -t liebtet arbeitetet gingt last
sie -en liebten arbeiteten gingen lasen

態の表現

態とは、文における主語と動詞との関係です。主語が働きかける基本的な動詞の形を能動態(例.1)、文の主語が他のものから働きをうける形を受動態(例.2)と言います。受動態を表す動詞成分は、受動の助動詞 werden を用い、「werden+過去分詞」の形をとります。受動態での時制表現は、受動の助動詞 werden の三要形(表A)を用います。

【例:態の表現】
  1. Sie liebt ihn. 彼女は彼を愛しています。
  2. Er wird von ihm geliebt. 彼女は彼に愛されています。
【表:受動の助動詞 werden の3要形】
不定形 過去形 過去分詞形
werden wurde worden

法の表現

法とは、話し手の心的態度を示す動詞の形です。ドイツ語の法には、直説法命令法接続法、があります。(詳細は次項)

Last Update : 2009.01.19, Author: でるたま~く
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